レンタル・サーバーの仕訳
始めに
先日栃木県 大田原税務署にレンタル期間が2年を超える複数年の場合におけるレンタル・サーバーの仕訳につき、質問しました。
レンタル期間が、1年の場合と、複数年の場合と比較すると、ドメインの借用期間も含め、比較的、お得になります。
しかし、お金の発生年は、初年のみですが、利用期間が複数年になると、減価償却みたいになるのでは?といつも疑問を抱いていました。
今回、栃木県 大田原税務署で指導を受けた内容を投稿します。
諸々の場合もあると思いますので、決して、この投稿内容が、正しいとは、限らないと思います。
シナリオ
税務的な言葉は、別として、下記にシナリオを紹介します。
- レンタル期間
- 3年間
- 金額
- 3年間で、JPY 9,720-(税込み)
- 事務手数料
- コンビニ振込時に、JPY 162-(税込み)
- 事業の体系
- 法人ではなく、個人事業主として活動
- 申告の方法
- 俗に言う、白色申告。但し、青色でも仕訳は、同じ感じです。
つまり、3年間で、レンタル・サーバーのレンタル金額とコンビニ振込手数料を合わせて、JPY 9,882-振り込んだ。
尚、上述のお金は、実際のお金ではなく、例としてです。
仕訳
物品の購入ではありませんが、コンサートのチケットの前売り券や切手の購入と類似した考えです。
初年度、つまり、お金と振り込んだ年月日と、以降の利用年に仕訳ればよいらしいてせす。
尚、今回、レンタル料は、雑費ではなく、レンタル料という科目を設け、事務手数料は、雑費に組み込みました。
初年度 (お金を支払った年)
金額 | 借方科目 | 摘要 | 貸方科目 | 金額 |
JPY 3,240- | レンタル料 | 初年度の利用料金 | ||
JPY 6,280- | 前払い費用 | |||
JPY 162- | 雑費 | 事務手数料 | ||
現金 | JPY 9,682- | |||
JPY 9,682- | 合計 | JPY 9,682- |
尚、前払い費用のJPY 6,280-は、青色申告の場合、申告決算書の4頁の貸借対象表の資産の部の前払金に組み込むらしいです。
次年度 利用の2年目
金額 | 借方科目 | 摘要 | 貸方科目 | 金額 |
JPY 3,240- | レンタル料 | 次年度の利用料金 | ||
前払い費用 | JPY 3,240- | |||
JPY 3,240- | 合計 | JPY 3,240- |
この時点で、前払金の残金は、JPY 3,240-です。
最終年度
金額 | 借方科目 | 摘要 | 貸方科目 | 金額 |
JPY 3,240- | レンタル料 | 最終年の利用料金 | ||
前払い費用 | JPY 3,240- | |||
JPY 3,240- | 合計 | JPY 3,240- |
この時点で、前払金の残金は、ゼロです。
参考として
購入品ではなく、レンタルなので、各年度ごとのインベントリーに、各々、発生した前払金の金額は、棚卸高には、載らないと思います。
その他として
税務署は、敵ではありません。仕訳や開業などに関する相談は、署員の方々が、親身に教えて頂けます。
また、今回、下記の図書も紹介して頂けました。購入するならば、最新版を勧めます。
今回の場合は、平成24年度版ですが、所得税必要経費の税務の pp.110-111に類似した内容が、記載されています。この図書を閲覧させて頂きながら、教授してもらいました。 |
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この投稿の改訂履歴
- 2015年08月04日
- 新規投稿
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